この子はアトムちゃん。
12歳の男の子です。
体は大きいですが、気の優しい、かわいい子です。
10月の半ばのある日、おしっこが出にくくなり、来院されました。
この子の場合、膀胱にたくさん石があり、その一部がおしっこの通り道である尿道を塞いでました。
緊急事態です。
すぐに解除(尿道結石を膀胱へ押し流す処置)を試みましたが、この石、びくとも動きませんでした。
そこで手術で全ての石を取り除き、膀胱と尿道をキレイに洗浄し、無事にアトムちゃんは元気になりました。
この子の場合、もともと膀胱結石以外にも肝疾患があり、麻酔のリスクを心配しましたが、術後の回復も良く、現在は肝臓の治療のために通院されています。
持病の肝疾患はあるものの、現在調子よく、元気な姿をみるたび、本当にうれしいです。
石が尿道につまると、危険な上に激痛だといわれています。
手術で取り出した石の量は写真の倍です。(半分は結石の成分分析に使ったため。)