先月、どうしても輸血が必要な症例がありました。
即座に輸血しなければ、そしてその後、根本的な解決として手術しなければ、おそらく24時間は持たないであろう、、、と予測できる子でした。
時々、こういうことがあります。病院だから、当たり前です。いつも以上に、冷静な判断が要求される場面です。動物には、ヒトの血液バンクのようなものは、存在しないのが実情です。
輸血に使う、新鮮な血液は、どこから、、、あ、、クロ助!!
「タダ飯ばっかり食べてないで、たまには協力しなさいよ。終わったら、めっちゃ高級な缶詰あげるからさ。」と、私。
クロ助は、とても性格がいいヤツなので、おとなしく採血させてくれ、ご褒美もがっつり食べていました。
ありがとう、クロ助。
緊急事態であったそのワンちゃん、無事に輸血、手術を乗り越え、元気に退院。
クロ助は、命を救った。誰にでもできることでは、ないのだよ。
本当に良かったです。
クロ助くん、ひとことお願いします。
「・・・それなら毎日あのおいしい缶詰をくれよ。」
歯石が付きやすくなるから、毎日はダメです!