もち動物病院日記

皮膚病とシャンプー

皮膚の痒みや赤みで、生活の質が落ちてしまう子たち、多いです。

私が獣医になった約10年前も ”現場ではこんなにもアトピーやアレルギーって、多いものか” と思った記憶がありますが、今も変わらず、多いです。

原因は多種多様で、原因を探ることにより、対処法が見えてくることも少なくありません。

昔の私の上司が、”これからの皮膚病は、シャンプー療法が鍵になる”とおっしゃっていました。

最近、まさにその通りだなと思う症例に多く出会いました。シャンプーで劇的に改善した子、薬の量を大幅に減らせた子、などうれしい結果に出会えました。

シャンプーと一口にいっても、セラミドを浸透させて保湿するタイプ(保湿が意外に重要)、細菌やカビをやっつけるタイプ、余分な角質や油をとるタイプ、などさまざまです。

状態に応じて組み合わせて使うこともあります。

私は獣医のくせに、自分が薬を飲むのが嫌いなので、皮膚病の子たちにもなるべくこうした ”優しい治療” で良くなって欲しいと、切に願います。